山物語
今日もお山に石を積み終わり帰ろうとすると
人に出会いました
おじいさんでした
おじいさんは娘を呼び、両手いっぱいの
果物を渡そうとしました
少女は1つもらい、おじいさんと一緒に食べ
お礼をし笑顔でお山を下りました
毎日おじいさんは石を積み終わる頃に
果物をいっぱい持って現れます
娘は1つもらいおじいさんと一緒に食べ、帰る
暑い日も寒い日も
おじいさんは現れ一緒に果物を食べ
一緒に話をし帰っていきます
おじいさんは少女に尋ねました
『 どうして1つだけなんだい』
少女は1つだけで充分だから
それ以上はもらえない。と言い山を下っていきます
次の日、少女は尋ねました
『 おじいさんはどうして私に果物をくれるの?』
おじいさんはお山を高くしてくれたお礼だよ
と伝えました
少女とおじいさんは幸せでした
毎日山の頂上で石を積み
お話をし果物をひとつ食べ
なにより2人で話をし笑って過ごせる事が幸せでした