バイキンマンは発明家アンパンマンは
アンパンマンは武闘家
幼稚園の頃よくテレビでアンパンマンを
見ていて
今更だけど思う事がある
アンパンマンは素手で戦い
バイキンマンはロボットで戦い
素手で戦う所を見たことがない
なぜだ
アンパンマンは毎週金曜朝10時55分から放送されている
朝の10時って子供はみんな学校とか幼稚園だけど
アンパンマンみてるんだろうか
私が幼稚園の頃は朝の5時半放送だったのに
私が幼稚園の頃は
正義感あり、困ってたら助けてくれる
かっこいいアンパンマン
すぐ人の物を奪ったりするバイキンマン
2人の戦いをみて楽しんでいた私だが
ばいきんまんの生い立ちを妄想してみた
まだバイキンマンを名乗る前のお話だ
彼は優秀な発明家だった
彼はどんなすごいメカを発明しても
みんなに否定されたままだった
優秀すぎて人の気持ち気持ちを思いやれなかったからだ
バイキンマンはどうして馬鹿にされるんだろう
悩んでもわかりませんでした
ただ
『 すごいね!!バイキンマンやるじゃん!』
の一言の為に発明していたのに
皆と楽しく話したいのに
どうして認めてくれないの?
バイキンマンは悩み悲しむが
答えは見つけれませんでした
否
見つけたくありませんでした
自分が悪いんじゃない
認めない周りが悪いんだ
彼はとっくに答えをみつけていたのです
『 一緒に遊ぼう。仲間にいれて。』
その一言を言えば仲間にいれてくれた
その一言が言えなかった
彼は勉強の仕方は分かっていても
友達の作れ方は知りませんでした
彼の心をむしばんだのは
皆の笑い声でした
『 うるさい!笑うんじゃない!俺は笑えないにの!なんでお前だけ幸せなんだ!』
周りの子は楽しそうに遊んでいるだけ
それを見つめて何も出来ない自分
彼は皆を憎み羨み
とうとう自分の体が変化してしまった
変な角が生えてしまった
なんなんだこの醜い顔わ!!
自分に声をかけてくない周りを
憎んで
笑いかけてくれない奴らを憎む
まず手始めに皆困ってしまえ
皆俺様と同じ気持ちになってしまえ!!
発明家の彼は自分の名前をすて
バイキンマンと名乗った
そうして皆を困らした時に知った
惨めに悩んでいた時は誰も見てくれなかった
でも困らせたら皆が見てくれる
もう止められなかった
でもおかしいな
どうして嬉しくないんだろう
どうして誰も笑ってくれないの?
『 こらーーー!!バイキンマン!!』
声が聞こえたと同時に殴られていた
殴られたのに気づいたのは
吹っ飛んで地面に体がめりこんでからだ
俺様もふざけているが
こいつもふざけている
なんだよ、マントって、ニコニコマークとかはやってねーし
顔まん丸で太ってやがる
ヒーロとかもう時代遅れだって
俺様が幼稚園の時に流行ったぐらいだぞ
馬鹿にしたってこいつは
アンパンマンは俺をまっすぐみている
なんなんだよ、はじめてだよ
発明家としての俺ではない
皆を困らせてる俺様を
まっすぐみてくれている
なんだよ、かっこいいじゃねーか
俺も俺様もかっこよくなりてぇ!!!
『 お、覚えてろよ!アンパンマン!
次は倒してやるからな!!』
こいつは正しい奴なんだろう
俺様だって正義の味方をやりたかった
俺様のロボットで敵をボコボコにしてやりたかった
だが違った
俺様は正義の味方にはなれねぇ
いいとこなんてくそくらえ!!
俺様は悪役にぴったりのやつなんだ
どうして誰も俺をみてくれなかったのか?
俺様が相手を見てなかったからだよ!!
全部自分の為で、人の事なんて思ってなかった
悪いことをすればアンパンマンは現れる
俺様をまっすぐみてくれる
俺様が求めていたのは
まっすぐ見てくれるアンパンマンだったんだ
だから悪事をやめられない
やめてしまえば誰も見てくれなくなるんだ
こんなの間違ってる?間違っている時こそお前はみてくれてるだろう
ならそうするしかないだろう
俺様はお前に俺様をまっすぐみて欲しい
よそ見すんじゃねぇ
だから今日も困ることをやってやる
やめて欲しいなら止めてみな
全力で俺と向き合ってくれよ